世界を見てみよう!

学問から日々感じたこと、日本とヨーロッパの比較、歴史、考え方、哲学などを考えていく

なんで日本は遅れてるの?

日本は遅れている、時代遅れだ。そんなふうに思ったり聞いたことはあるでしょうか?私ははっきり言って日本は遅れをとっていると思います。ではどのような遅れなのでしょうか?それはまず考えの遅れというものではないでしょうか?私は日本人多くの人の考え方が明治時代以降から変わっておらず、悪い面を引き継いでしまっているのではないかと思います。今日はそのことについて指摘していきたい思います。誤解しないでいただきたいのは日本人全員がそうだとか言っているわけではなく、いまだにその傾向が強いのではないかという事です。またこれは現時点での私の個人的な考察です。

 

ではどうぞ↓

 

日本の前近代的な問題という事が挙げられるがそれはなぜなのだろうか? まずそもそも前近代的とは何なのかという事について考えていきたい。

 前近代の前にまず近代と何なのだろうか?Wikipediaによ るとmodernの翻訳語と出てきた。具体的には産業革命、 資本主義の誕生、国民国家が生まれた18世紀以降の時代を示すよ うだ。つまり日本では明治以降という事になるだろう。 いくつか説はあるようだがここでは明治頃という事にしたい。 前近代的というのはそのころの人のような考えや振る舞いのような ことという事だろう。 

 

具体的な前近代性としての例は非合理性、男支配、 集団性などが挙げられる。ヨーロッパも産業革命、 戦争を経て今に至るので以前は今の日本と似た状況があったのかも しれない。

 

 ではなぜ日本は前近代的なのか? 日本が近代化を図ったのが遅かったというのもあると思うがほかに もありそうだ。 もちろん日本全てが前近代的ではないと思うがそれでもその傾向は 強いと思う。

 まず非合理的という事に関しては、 江戸時代の人は明治以降より合理的だったのではないかと思う。 江戸時代では限られた中で物を使う生活の知恵や分業体制なども生まれていた が世界大戦とともにそれらは変えられていったのではないかと思う 。

 

明治以降の日本の戦争などの情報を見てみると合理的だとは思えな い。当時の軍事学では軍の3割ほどが欠けるとその軍は全滅とされ たそうだ。3割欠ければ戦えないのだからそれ以上の死者や負傷者 が出ればまず勝ち目はない。 しかし日本はそんなことはお構いなしに戦い、 最後は特攻隊もやった。 特攻隊をやる時点でもう終わっていたのかもしれない。 第一その特攻隊の名前というのが行き当たりばったりで非合理の象徴なのではないだろうか。

 

神風特別攻撃隊だ。

 

日本が元と戦ってたまたま勝った時の神風のような神頼み的なものでどうにかなるわけがない。 明治以降の世界大戦は日本のこれまでを覆してしまった非合理の幕開けとなったのかもしれない。

 

世界大戦と男支配、 集団性というのも大きなつながりがあると思う。 日本に鉄砲が入るまでの主な武器は刀そして弓矢、 槍だったようだが例えば刀は鍛冶屋の職人でないとつくれないであ ろう。弓矢と槍はどのように誰が作っていたのかわからないが、 何も知らない素人にはできないだろう。 武器を作る人は作りそうでない人は他のことをする。

 

予想にはなるが藩どうしの戦争のときは全員が参加する必要がなかったのではないだろうか。しかし世界大戦では今まで以上に大きな戦力が必要となり武器も工場で大量に作らなければならなくなったため国民の多くが戦争にかかわら なければならなかった。 そこで男は兵士として女は工場の労働者として改造され集団性が発 生、 そして腕力の弱い女性は戦地では活躍できないため男性が偉いとい う考えが強まったと考えることができる。

 

結論としては異常なまでに大きな戦争に突入して国民みんな参加させられたということに大きな原因があるのではないかということだ 。現代はその遺症をなお引き継いでいるため非合理性、男支配、集団性というものが存在してさらにそれが強化されたと考えられる。

 

つまりこれらの前近代性(非合理、男支配、集団性)があるということは日本が世界大戦をして いたころからあまり変わっていないということなのかもしれない。